ちょっとした独り言。

告知の後でちょっと独り言でも。

私はよく「こだわりがない」とほとんど口癖のように言います。
これには二つの理由がありまして、一つは「我を通すこと」を必ずしもよいことではないと思っているからです。
とくに音楽のような共同作業の場合は他の人の意見を聞くことが重要で、それによって難問が解決したり、新しい発想が生まれたりといい方向に作用することが多いのです。
だから積極的に「こだわらない」ようにしています。

それともう一つ。
今まで恐ろしいほどのこだわりを持った人たちを間近で見てきたおかげで、軽々しく「こだわっています」と言えないのです。
こちらの方が大きな理由です。

ちなみに今回の「狂いかけのラブリーワールド」はデモの段階ではソフトシンセで作っていたのですが、それを全部本物のProphet-5に差し替えました。
あまりにも音質に差を感じまして…。
しかもそのままの設定だと違和感がありましたので、オケ中で音を出しながら細かく修正しました。
たぶんこの辺は世間一般から見たら「こだわり」と認識されるかもしれません(笑)。

こんな感じで自分なりにこだわらない程度に今日も創作活動に頑張っています。

シングル「狂いかけのラブリーワールド」につきまして。

Malicetic Lolitaのファーストシングル「狂いかけのラブリーワールド」の内容について簡単に説明してみたいと思います。

作編曲はもちろん私佐々木宏人が手がけているのですが、作詞をボーカルの有栖川姫子が担当しています。
そしてギターはアイマスやアイカツ、ニャル子さんなどでもおなじみの後藤貴徳さんに弾いていただきました。
レコーディングとミックスは、これまたアイマスやテニプリなどでおなじみのMacoteau Tこと髙橋誠さんにお願いしました。

完全に職権乱用です。
ある意味ずるいです。
まさにプロの犯行ってやつです(笑)。

気心知れた人ばかりで作ったので、とてもスムーズに作業が進みました。

今回ボーカロイドを使ったことにつきまして。

もしかして誤解されているかもしれないので、一つ書いておきたいことがあります。
わりとどうでもいいことかもしれませんが…。

前の記事にも書きました通り今回は「初音ミク」を使ったわけですが、いわゆる「ボカロP」とはスタンスがちょっと違うと思います。
自分としては「初音ミクをプロデュース」というより、佐々木宏人の作品に「ゲストボーカルで初音ミクに参加してもらった」と考えています。
初めにミクありきではなくて、時間や予算の制約の元、手持ちの機材でいかに頑張るかという過程の中で生まれた結果です。

なので、ニコニコ動画等にPVを作って投稿する予定とかはありません。
もちろん他の方が投稿されるの大歓迎ですが(嬉)。

個人的には今さら初音ミクを起用したところで話題性は軽微だと思っていますし、むしろ狙ってやるなら鏡音リン・レンを使います(笑)。
その方がネタ的には絶対美味しいですから。
そして空耳とかお笑いの要素を絶対入れます!

と、プロデューサー視点でやや熱く語ってしまいましたが、純粋に初音ミクはいいですね。
ありきたりな表現かもしれませんが、単なる音楽ソフト以上のものを感じました。
本当に声優さんと仕事している感覚に近かったです。

ボーカロイドは日本が世界に誇れる素晴らしい技術だと思いますし、熱意と才能を持って作品を発表されているボカロPの皆さんのことは尊敬しています。

「Demo Tracks」というタイトルの由来。

ちなみに「Demo Tracks」というタイトルは、いわゆる「デモテープ」的なものという意味合いで付けました。
当初はとくにコンセプトもなく自分のお気に入りの曲を形にするという感じだったので…。
ところが、作詞のせいか後付けでかなりコンセプチュアルな作品になってしまった気がします。

なので、中身は全然「Demo Tracks」という感じではないです。
でも、このアンバランスさがYMOの「BGM」に近いものを感じて結構気に入っています。
次にCDを作る時のタイトルは「Demo Tracks2」なんていう手抜きも出来ますし(笑)。

「Demo Tracks」制作秘話(後編)。

とりあえず10日間という制作期間で何が出来るかと考えたのですが、シングルでは寂しいですし、フルアルバムはさすがに無理ですし…結局ミニアルバムに落ち着きました。

当初はインストゥルメンタルにしようと思っていたのですが、長らくインスト曲を作っていないせいで勘所を失っていて…。
半日で断念してやっぱり歌ものにすることにしました。
しかし、時間的にも予算的にも人に頼む余裕はないですし、自分で歌うのはもっとNGです(泣)。

そこでPCにインストールしたままで忘れていた初音ミクのことを思い出しました。
実は仮歌に使おうと思ってブームになる前に買っておいたのですが、一度使ってみたら声優事務所さんからNGを出されまして(汗)。
それ以来タンスの肥やしならぬPCの肥やしになっていたのです。
「背に腹はかえられない」と思って試しに使ってみたら、そんなトラウマ(?)は簡単に克服してしまいました。
ミクさんは普通に歌手としてイケてるではないですか!
むしろ自分の方が新米ボカロPとして腕を試される側に回った感じです…。

そして全曲書き下ろしも厳しいので、新曲を2曲入れつつ、ストックの中から気に入っている曲を5曲選びました。
ストックと言っても完全な状態である曲はほぼ一つもなくて、サビだけとか断片的なメロディーしかないのをフルコーラスに仕上げました。
さらに作詞は全部新規でしました。

結果的にほぼ1日1曲ペースで形にしていった感じです。
いつも短時間で仕事をしているのがこんなところで役に立とうとは(苦笑)。
寝室で寝ると熟睡してしまいそうなので、あえて仕事部屋に寝泊まりして食事も立ったままで済ませたり。
1日18時間労働でも犬の散歩は欠かさず、4時間睡眠で頑張りました。
自分で言うのも何ですが、とても43歳とは思えない働き方でした(笑)。

とにかく迷っている余裕がなくて、自分を信じて作業に没頭するだけの10日間でしたが、奇跡的に締め切りに間に合いました。
本当によかったです。
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プロフィール

佐々木 宏人

Author:佐々木 宏人
作曲家の佐々木 宏人です。
得意ジャンルは女性の歌ものっていう設定みたいですが、わりと何でも作れます。
生き方は不器用ですが、小手先はわりと器用です。
ゆるーくお仕事募集中です。